マリコ、もがく。－IPアドレスのあれこれ－
皆様、こんにちは。
もう来年のお花見が待ち遠しい、マリコです。
ここ株式会社クイックガードにご縁をいただいて、2020年の11月よりサポートエンジニアとして未経験転職いたしました。
このブログでは、完全無欠の未経験者で誇るべきIT素人であるマリコが、一端のエンジニアをめざしてもがく様子を徒然なるままに描いていきます。
第9回目のテーマは『IPアドレス』です。
IP address（Internet Protocol address）。インターネットプロトコルにおける情報機器の識別番号。
論理アドレスとも呼ばれる。
知ってたこと、知らないこと。
去年の桜の頃のマリコに「IPアドレスって知ってる？」って聞いたとすると、「知ってる」と答えたことでしょう。
そう、さすがのマリコも「IPアドレス」くらいは聞いたことありましたし、「インターネット上の住所でしょ？」くらいは答えられたと思います。
でも、今年のマリコは知っています。去年のマリコはIPアドレスについて何も知らなかったことを。
今回は、去年のマリコが知らなくて、今年のマリコが知っているIPアドレスについてのお話です。
ローカルとグローバル。
過去のマリコにとってのIPアドレスは、第4回目のブログに書いたコマンドプロンプトで調べられるIPアドレスだけでした。
ipconfigのコマンドで調べられるやつです。
ちょっとITに明るい方だと「そんなわけないじゃん」と思えるのでしょうが、マリコみたいなIT超初心者だと本当にこれが全力の知識でした。
しかし時は流れ、IPアドレスをWebブラウザ上で調べる機会がありました。
マリコ「『IPアドレス 確認』で検索っと♪」
え、違う！？そこに記されたIPは、マリコがコマンドプロンプトで知りうるIPアドレスとは全く別の数字だったのです。
この時マリコは「IPアドレスにはローカルとグローバルが存在するのだ」ということを知ったのです。
・ローカルIPアドレス（別名：プライベートIPアドレス、LAN IPアドレス）
→コマンドプロンプトで調べたIPアドレス。
会社や家庭などプライベートネットワーク内で使用されるIPアドレスのことで、ルーターなどの通信機器がプライベートネットワーク内の機器に割り当てている。
同じネットワーク内で重複することはない。マンションの部屋番号のイメージ。
10.0.0.0 ～ 10.255.255.255
172.16.0.0 ～ 172.31.255.255
192.168.0.0 ～ 192.168.255.255
の範囲の数字しか存在しない。
・グローバルIPアドレス（別名：WAN IP アドレス）
→Webブラウザで調べたIPアドレス。
ルーターなど、インターネットに接続される機器に割り振られたIPアドレス。
インターネット上で重複することはない。マンションの住所のイメージ。
1.0.0.0 ～255.255.255
11.0.0.0 ～ 126.255.255.255
128.0.0.0 ～ 172.15.255.255
172.32.0.0 ～ 191.255.255.255
192.0.0.0 ～ 192.167.255.255
192.169.0.0 ～ 223.255.255.255
の範囲の数字しか存在しない。
静的と動的。
IPアドレスにローカルとグローバルがあることを知ったマリコは、その後もう一つ新たな単語を聞くことになります。「静的IPアドレスと動的IPアドレス」
なんやの静的と動的って。動かないIPアドレスと動き回るIPアドレスって意味？ミュージカル？正直、もうこれ以上IT超初心者を困らせないで欲しかったのですが、あるものは仕方ないので、しっかりひともがきしました。
・静的IPアドレス（別名：固定IPアドレス）
→常に変化しないIPアドレス。コンピュータやサーバに固定のIPアドレスを手動で割り当てている。一般に、動的IPアドレスより価格が高い。
・動的IPアドレス（別名：変動IPアドレス）
→インターネットプロバイダーから一時的に貸し出されたIPアドレス。DHCP（Dynamic Host Configuration Protocol）というIPアドレスをコンピュータに自動割り当てする仕組みで割り当てられる。接続が切れると一度そのIPアドレスは回収されるため、次回使用するIPアドレスが変化する。（たまたま同じこともあるけど）
マリコが「ipconfig」コマンドを打つ度に「なんで変わるん！？」と思っていたのは秘密。
マリコの使っているノートPCでも「静的／動的」の設定ができる。
幽玄の桜、有限のIPアドレス。
他にも、過去のマリコに教えてあげたいIPアドレスについての知識に「IPアドレスって有限なんだぜ」というものがあります。
どれくらい有限かというと、現在主流のIPv4という規格が約43億個あるくらい。約43億個ってめっちゃあるように思えるけど現在地球の人口は約76億人だし、どんどん日常の様々なもの（車とか家電とかだね）がインターネットと繋がっていくしでこうなるとIPアドレスまじ貴重ってなるんですよ。
貴重すぎてICANNという世界のIPアドレスを管理している団体をトップに、地域ごと管理団体、国ごとの管理団体（日本だとJPNIC）、その後もレジストリ（認定管理団体・企業）からレジストラ（認定販売業者）と、めちゃくちゃしっかり管理されているらしいです。
（電話番号やナンバープレートにみたいに、ゾロ目や語呂合わせ出来る並びのものは高値で売買とかされたりするのかしら…と、下衆なことが気になるIT超初心者）
IT超初心者が混乱させられた「ローカルとグローバル」や「静的と動的」といった仕組みも、徹底的に整理された管理体制も、この貴重なIPアドレスを枯渇させないための人類の知恵なのだとか。そう聞くと、とても美しいものに思えてきますよね。
咲き誇っては散りゆく桜の幽玄の美も魅力的ではありますが、人類の英知を集めたIPアドレスの世界も同じく魅力的なのかもしれません。（同じではないと思います！）
ゆっくりではありますが、一歩ずつその美しさと奥深さに触れていこうと思います。
来年の桜の咲く頃、「まだまだだったな去年のマリコ」と思えているよう、マリコ、もがきます。
