マリコ、もがく。-SSHと先輩-
皆様、こんにちは。
3月になり桜の開花予測と毎日にらめっこしています。マリコです。
ここ株式会社クイックガードにご縁をいただいて、2020年の11月よりサポートエンジニアとして未経験転職いたしました。
このブログでは、完全無欠の未経験者で誇るべきIT素人であるマリコが、一端のエンジニアをめざしてもがく様子を徒然なるままに描いていきます。
第7回目のテーマは『SSH(エスエスエイチ)』です。
Secure Shell(セキュアシェル)。ネットワークに接続された機器を安全に遠隔操作するためのプロトコル。
パスワードなどの認証部分を含むすべてのネットワーク上の通信が暗号化される。
てらたーむ。
前々回のブログでも書いたのですが、マリコは普段Linuxサーバでもがくことがほとんどです。そのLinuxサーバとやり取りするためのターミナル(例の黒い画面)、マリコはTeraTermというソフトウェアを使っています。そう、我がクイックガードの誇るエンジニア、権田原“パー子”夢子さんがTECブログに書かれていましたTeraTermです!(めちゃくちゃ丁寧に書かれていますので、ぜひご一読ください!『新人エンジニアのための Tera Term 入門』)
思い返すこと2020年師走の頃、まだ業界の右も左も分からないマリコに先輩は言いました。
→先輩「これから使っていくからTeraTermインストールしておいて!」
→マリコ「はい!」
そしてマリコがWebブラウザに打ち込んだ言葉は「てらたーむ」。正直まだよく分からないけどとりあえず手順通りインストール。気が付けばデスクトップにアイコンが出来ていました。
未接続?
わーい出来た!とアイコンダブルクリック。
すると黒い画面が…この時点で、「てらたーむとはあの黒い画面のことらしい」ということを理解するマリコ。
しかし、この中央に陣取っているダイアログボックス?の意味が分かりません。
汚物は消毒するし分からないものは×で消す、がモットーのマリコは、迷わず×でこのいかにも大事そうな設定画面も消し去りました。
すると…なんということでしょう。見事に何もおきないではありませんか。
文字すら打てません。なんてこった!
いよいよこの新しく手に入れた黒い画面を白い文字で埋め尽くしてやるぜ!と息巻いていたマリコは、さっそく出鼻を挫かれたのでした。
→マリコ「先輩、すみません。何もしていないのにてらたーむが壊れました」
→先輩「何もしなさすぎも罪よ。見て、未接続でしょ?これだとどこのサーバともつながることは出来ないわ」
未接続ぅ?あ、本当だ。
SSH
まあ当然といえば当然なんですが、TeraTerm(ターミナル)だからといってすぐに世界中どのサーバとも接続できちゃうわけじゃない。覗かれるかもしれない。盗まれるかもしれない。壊されるかもしれない。そんな危険なことはさせられない。じゃあどうやって安全にサーバとつながるのかというと、
→先輩「SSHよ!」
→マリコ「せ、先輩!!」
→先輩「SSHはSecure Shellの略ね。Shellはもう知っているわね!」
→マリコ「はい!第5回のブログで勉強しました。」
→先輩「グレート!ではSecureの単語に聞き覚えは?」
→マリコ「Secure…あ、第6回のブログで取り扱ったSSLが確かSecure Sockets Layerだったような!」
→先輩「そうよ。SSLもSSHも、どちらも「安全に」通信するための仕組みね」
→マリコ「SSLが安全にWebサイトを表示する仕組みだったように、SSHは安全にサーバに遠隔接続するための仕組みってことですね!」
勝手に繋ぐことは出来ないし、勝手に壊れたりもしない。
その後も先輩は、すごく丁寧に教えてくれました。
SSH接続には繋がりたいサーバのIDやパスワードが必要なこと。もっと安全性を高めるために秘密鍵と公開鍵を使う認証方式(SSLでやった感じのやつ)もあること。SSHでのやり取りは全て暗号化されていること。さらにサーバ自身がそもそもSSHでの接続を許可している必要があること。こうやって、世の中のサーバ達は悪意ある人間と無知なマリコから守られていること…。
先輩のいう通りに必要な情報を入力していくと、無事に目的のサーバにログインできました。
まさか最初に出てきたダイアログボックスを×で消した瞬間に、世の中のどのサーバともつながる権利を失っていたなんて。
TeraTermのこと勝手に壊れたとか言ってすみませんでした、先輩。
頼もしい先輩の背中に少しでも近づけるように、マリコ、もがきます。