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不公平と不条理でグレーに生きる

2022.02.22

こんにちは。秘書のザットンです。
早いもので2月も下旬に差し掛かりました。一般的に企業の採用活動が活発化する時期は2~3月とも言われています。
そんなわけで、今回はこれから社会に出る準備をしている学生さんや中途の転職活動をしている人に向けて書きたいと思います。

そもそもですが、世の中には不条理や不公平が山のようにあります。
生まれる環境からして人それぞれが不公平です。
アラブの石油王の子どもと、内戦が「日常」になっている地域の子どもでは、極端にしても生まれながら不公平です。
たとえば子どもたちの環境に公平さを担保しようと努めることが仮に大人たちの責任であったとしても、それのみでは全然足りなくて、同時に不公平を生きる不条理さを伝えておくことも大切なんだと思います。

以前にボス栗原も同じようなことを言っていました。
「親も人間だから機嫌がいい時と悪い時がある。機嫌の悪い時に子どもがイタズラしたらトバッチリで余計に怒られてかわいそうだとは思うけど、親も人間なんだからしょうがない。不条理を教えることも大切」

不条理を知らずに会社に入ってしまうと、納得のいかない状況に自分がつらくなってしまいます。
これは新卒・中途に限らず。
社会に出た時や新しい職場でたくましく生きて行くには、不条理をどれだけうまくやり過ごして乗り越えていけるかだと思います。
自分には関係ないことで、トバッチリで叱られたりすることも往々にしてあります。
そのたびに心が折れていては、長い社会人人生を生き抜いていけません。

たしかに今の学生さんたちに関して言えば、コロナ渦で友だちと会えない・勉強が遅れがちなど、やむを得ない世代間の不条理を乗り越える力を否応なく積まされてるんだと思います。
でも、じゃあほかの世代が順風満帆だったかというと決してそんなことはなくて、ロスジェネと言われる超氷河期世代もいるし、ゆとり教育で育った世代はいつまでも「ゆとり、ゆとり」と揶揄されたりしています。
偉そうに言ってしまうと、人はそれぞれ何かしら不公平で何かしらの不条理を抱えていると思います。
だからこそ、「これが〇〇になったら」とか「これが●●だったら」など満足のいかない目の前の状況を理由にしていたら、ずっと何も変わりません。
中途の転職活動でも同じです。

ボス栗原が「コラテラル」という映画を前に紹介してくれました。
「コラテラル」にはリムジン会社を起業することをいつまでも夢見ているタクシードライバー(マックス:ジェイミーフォックス)と、プロとして冷徹に躊躇なくすぐに行動に移している●し屋(ヴィンセント:トムクルーズ)が出てきます。
どちらがまっとうな仕事かは横に置いておくとして…。
「機は熟した」という言葉もありますが、とは言え何かを始めたり変えたりする時に、熟しきるまで指をくわえて機を待っていても、完熟にはなりません。たぶん青いまま腐るだけです。
不公平と不条理と未完熟な状態を当然のものとして、そこそこの所でスタートを切るのが実は意外にベストなのではないかと思っています。

そして、始めたら始めたで「こちらを立てればあちらが立たず」の白でも黒でもないケースがそこかしこにあり、モヤモヤすることもあります。
でもグレーにしておくことで相手も自分も、どっちでもなくてどっちでもある領域が両者にとって余地として生まれ、それによってどちらも救われたりします。

僭越ながら…まとめ。
社会人とは?
不公平と不条理と不十分なまま、そこそこの所でスタートしてグレーに生きていくこと
これから転職される方、たぶんそういうのが大切なんだと思います。(あくまでも個人の見解です)