新卒1000万ニュースから給与を考える
代表取締役の栗原です。
新卒社員の給与についての記事が少し世間をにぎわせていますが、基本的に話題性を狙っていると思うのですが、1000万は新卒だから支給するという事ではなく優秀な人材には1000万くらい出します。という事でいいと思います。
副業・在宅勤務OKとしながら実際には、どちらにも厳しい制限があって実際には利用できないケースが多いです。
例えば在宅勤務は1ヶ月に2日までだったり、副業も関連会社禁止や競業他社はダメだったりします。
まあコンプライアンス的には当たり前と当たり前ですが・・・。
弊社は小さな会社なので、1000万を新卒の方に支給することはできません。
ただ大きい会社に比べて、小さい会社は一人一人に向き合える事が出来る上、普通の大手企業と同じ位の給与水準にはできます。
大量に新卒採用をしている会社では難しいので給与は安いはずです。
人件費が会社で一番高い費用だからです。
自分がこれから説明会もしくは選考に進む会社の給与を見てください。
中小企業の給与部分の表記を列記してみました。
それぞれの例に注意事項などを記載してみましたので、自分が受ける会社に当てはまるものがあった場合には注意してくださいね。
■例1
22.5万円/月
・みなし残業代や手当などが含まれての合計金額?
これはなんで気にする必要があるかというと、賞与は基本給を1か月分の給与として計算します。つまり上記の金額が基本給15万+みなし残業代6.5万円+住宅手当1万だとします。
賞与2ヶ月分があるとすると15万円X2で30万円がボーナス支給となります。
22.5万円X2ではないです。
そうなると年収は、22.5X12+30万円=300万円です。
税金を引かれるので、だいたい手元に振り込まれるのは255万位です。
ちなみにひどい時には、交通費も上記に含む場合があったりますので注意しましょう。
■例2
大学卒 初任給220,000円
・これも例1と同様に内訳を確認しておくべきです。
■例3
月給20万円~
(固定残業代20時間分、2万6,596円を含みます)
試用期間:3ヶ月(期間中は月給18万5500円)
上記金額には固定残業代20時間分(2万4,625円)が含まれます。
・試用期間があるので3ヵ月は少ない給与になるのがポイントですね。
上記を踏まえると基本給は16万875円です。
固定残業代は、実質残業があってもなくても支給されるものですが、基本的には20時間は残業を会社から依頼されると思っておくほうが良いです。
■例4
大学卒 初任給205,000円 (さらに、インセンティブ支給)(一律手当含む)
■例5
月給250,000円(試用期間終了後10月より)
※時間外手当 50時間相当分 73,530円を含む
・これも時間外手当となっていますが、みなし残業代の事を指します。
この場合は、基本給は17万6470円となります。額面だけ高く見せているので注意がいります。
また時間外規制の法律では45時間/月が1つの目安になっていますので50時間は多いです。
ひとまず、その会社の為に骨をうずめる覚悟がなければ辞めた方がいいです。
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給与だけでも知識がないと自分がもらえる金額や待遇が違う事がわかって頂けましたでしょうか?
しっかり学びながら就職活動を楽しんでくださいね。